■解説文
強制的に土地を奪われた伊江島真謝の農民は、生きるために接収された土地に入り、爆撃演習下で農耕を開始しましたが、80数名が逮捕され、実刑判決を言い渡されました。家も田畑も奪われた真謝区民の80%が栄養失調となり、主婦数人が死亡しました。 さらに米軍は、耕作をやめようとしない農民に威嚇射撃を行い、農地にガソリンをまいて、農作物を焼き尽くしました。そのため農民は乞食になることを決意し、沖縄本島を縦断する「乞食行進」を始めたのです。翌年、米軍は沖縄の恒久基地化と土地買取のため「プライス勧告」を発表しました。これによって、80万県民中、50万人が各地で立ち上がったといわれる「4原則貫徹」の「島ぐるみ闘争」へと発展したのです。 |