■解説文
米軍が本島上陸した地点から程近い字波平(なみひら)にあるシムクガマには、約千人の住民が避難しており、その中には2人のハワイ移民の帰省者がいました。 米兵がガマ入口から投降を呼びかけたとき、2人はそこに日本兵がいないことを説明し住民の保護を求めました。そしてガマの中の住民を説得し、全ての人々が投降したのです。 チビチリガマと対照的に取り上げられるシムクガマですが、千人もの人々を生かした最大の要因は、英語が話せ、アメリカ軍が捕虜を殺さないという事実を知る、移民経験者の存在といわれています。 |