■解説文
農産物の価格は戦後恐慌によって暴落し、販売は独占的購買組織にしばられ、工業製品の価格と大きく開いていきました。農民の生活は窮迫し膨大な借金と、青田売りが急増し、寄生地主に対しての小作料引下げ要求の争議も増え、日本農民組合が結成され農民運動も全国的に広がっていきました。しかし、全国の耕地面積は減少し、貧農や農家の二・三男が工場労働者として都会で生活するようになり、都市に人口の急増をもたらしました。労働者たちは労使協調を主とする「友愛会」に組織されましたが、労働条件の改善を要求してストライキでたたかう件数も増えていきました。 このころ婦人運動が組織され、治安警察法第5条(婦人の政党加入と政談演説会主催および参加禁止)の修正運動がおこり「新婦人協会」が結成されました。女子高等教育の拡充男女共学・母性保護・婦人参政権などの要求も掲げられました。 |