■解説文
これまで軍用跡地で整備を進めてきた農業生産基盤と長浜ダム灌漑排水事業の進展により、花卉・野菜等の集約型農業の可能性が広がりました。 既に紅イモの特産品化やイモ掘体験農業など付加価値の高い農業開発が進んでいます。農業は経済効果だけでは計れない、生きがいや交流の楽しみ、そして自然環境の保全等の意義を持ちます。生産から生活までを豊かにする環境にやさしい総合的な農業振興をはかるとともに、貿易自由化に対処した耕畜複合や新たな輪作体系の確立などによる亜熱帯の気候風土を活かした産業振興をはかります。 漁業については、本村の大サンゴ礁池(イノー)という恵まれた漁場環境を活かし、漁業の主力となっている定置網を中心に、安定出荷ルートの開拓等により、つくり育てる漁業の振興をはかります。また海岸部の観光開発による海洋レクリエーションの増大に対処して、海域利用における共存をはかるとともに、遊魚船漁業、ジンベイザメ飼育観察事業等の多面的な漁業経営を促進します。なお漁業経営の担い手を育成するとともに、販路拡大等による活性化をはかります。 |