■解説文
読谷村は、楚辺にあるアメリカ軍トリイステーション(トリイ通信施設)から発生する基地問題を抱えていました。海岸への汚物たれ流し・楚辺兼久ビーチの拡張・米陸軍特殊部隊配備・米兵の発砲事件・農耕地立ち退きなどの問題があり、村民の生命と財産を脅かし続けていました。それに加えて、1984年3月には「トリイ通信施設にアメリカ陸軍特殊作戦部隊(グリーンベレー)を配備」することをアメリカ軍が発表しました。反対する村民を無視し隠密に配備計画が進められ、グリーンベレー(悪魔の部隊といわれる)の再配備は強行され、9月完了していました。「これ以上の基地強化は絶対許さない」と固い決意の村長をはじめ、4千人の村民が結集して「米軍特殊作戦部隊の強行配備に抗議し撤退を要求する村民総決起大会」を開き、トリイ通信施設ゲート前までデモ行進し、怒りの拳を突き上げたのです。グリーンベレーは小規模局地紛争やテロリズムに対抗する特殊作戦部隊で一個大隊250〜300人以上が配備され紛争地帯での破壊工作を任務としていることが明らかになっています。村民の抗議と撤退の要求にもかかわらず、現在もトリイ通信施設にグリーンベレーは配備されています。 |