■解説文
1945年4月1日のアメリカ軍上陸後、各地にアメリカ軍基地が建設され、読谷村民は自分達の村へ帰ることができませんでした。46年の8月にようやく波平と高志保の一部に帰村が許され、村民は元の集落へと戻り始めました。軍事基地建設のため、従来の居住地域が大幅に変更されてしまい、元の土地へ戻れず村内の他の地域で居住しなければならない人々もいました。元の集落に戻り、ようやく落ち着いた人々に、朝鮮戦争後の新たな基地建設の通告がなされ、楚辺や渡具知のように、再び村内外の他の地域に強制移動させられた集落もありました。 読谷村発刊の『平和の炎11』にはそんな混乱期の住民の切実な訴えに対し、アメリカ軍の沖縄占領政策に基づく支配者的な文書が収録され当時の読谷村民とアメリカ軍の関係を伺い知る貴重な資料が収録されています。 |
