■解説文
沖縄県祖国復帰協議会発足(1960年)当時のスローガンは「平和条約の撤廃または権利の回復」「祖国復帰への万全の対策」「祖国9千万の同胞と復帰の実現を図る」でした。そして、北緯27度線での海上集会、1964年の主席公選・自治権拡大闘争など、復帰への願いは高まっていきました。 しかし、米軍基地の存在が「沖縄住民もベトナム戦争に加担する加害者だ」という認識を強め、単なる祖国復帰闘争から、基地の全面撤去を求める「反戦・平和」運動へと流れを変えました。そして1968年からの復帰運動には「即時無条件全面返還」というスローガンが掲げられるようになったのです。 |