■解説文
1967年5月、嘉手納基地のジェット燃料がパイプ破損のために地下水脈に流れ込み、地下水や井戸が燃え出しました。この事件により、地域住民は、生活用水が使用できなくなっただけでなく、町全体が爆発するかもしれないという恐怖にさらされました。 米軍基地は自然や生活環境に関わる公害を生み出し、中部西海岸では化学薬剤や洗浄剤、オイルの流出によって大量の死魚が浮く事件も起こっています。また、実弾砲撃演習で焼かれ、地肌を削られた恩納(おんな)岳からは赤土が海に流出し続けています。 復帰以前に進んだ自然破壊の最大の要因は、米軍基地によるものだといえるのです。 |