■解説文
1963年2月、軍用道路1号線(現在:国道58号線)で米軍の大型トラックが、横断歩道を渡っていた国場秀夫君(上山中学校1年生)をひき殺しました。目撃者の証言によると、中学生14、5人が青信号を横断中、大型トラックが信号を無視して横断歩道に突っ込んだということでした。 当初、米軍は事故の加害性を認めていましたが、米軍基地内で行われた裁判では無罪の判決が出されたのです。理由は、運転手が「夕日がまぶしくて信号が見えなかった」と証言したためでした。この事件は、沖縄の日本復帰の際、第一次裁判権の保有を求める大きなきっかけとなりました。 |