■解説文
アメリカ軍は日本を降伏させるための第1段階として沖縄侵攻作戦をたて、「アイスバーグ(氷山)作戦」と呼んでいました。戦後、沖縄を占領し、軍事基地にする戦略構想がたてられていました。 沖縄の島々の地図や民事ハンドブックを作成し、歴史、地理、民俗などを詳細に調べ、占領後の住民の保護、占領行政など、周到な準備をしていました。 沖縄は、日本本土を攻略し、降伏させるための足場として、地理的に有利な位置にありました。アメリカ軍は、太平洋戦争最大の上陸作戦を開始したのです。 兵員・物量ともに日本軍をはるかに上回る強大なアメリカ軍の攻撃は、沖縄本島を一木一草もないほどに焼きつくし、山野の形も変えてしまいました。 激烈な戦闘が3ヶ月にもおよび、住民たちは絶望と恐怖のなか戦場を逃げまどい、日本兵を上回る死者をだしたのです。 |