■解説文
1944年2月、アメリカ軍はトラック諸島に奇襲攻撃しました。日本海軍の中枢基地が攻撃され、艦船や飛行機に壊滅的な打撃をうけました。大本営は作戦方針を新たに策定し、航空作戦を最重点とする準備態勢を整えました。3月に新設された沖縄守備軍(第32軍)は、当初、飛行場建設を主任務とし、地上作戦を想定した戦闘部隊は含まれていませんでした。 6月、サイパンにアメリカ軍が上陸すると、大本営は沖縄守備軍に地上戦部隊を編入し、南西諸島の防備を強化することを決定しました。沖縄守備軍は、特攻作戦を想定した地下陣地構築、飛行場建設など、全島要塞化をおしすすめました。 1945年3月末までには、沖縄県内に15ヶ所の飛行場がつくられていきました。 |