■解説文
1941年12月8日、日本軍はマレー半島へ奇襲上陸、ハワイの真珠湾に奇襲攻撃を開始し、アジア・太平洋戦争に突入しました。1942年6月には、ミッドウェー海戦で空母4隻などを失い惨敗、輸送路を断たれ戦況は劣勢となりました。 1943年9月、大本営(戦争指導の最高機関)は「絶対国防圏」を設定し、態勢のたてなおしをはかりました。沖縄を"不沈空母"として、トラック諸島・マリアナ諸島の航空部隊を支援する目的で、読谷・伊江島などに飛行場の建設をはじめました。 1944年3月には、沖縄守備軍(第32軍)が新設され、沖縄は、本土防衛の前縁として位置づけられました。5月に「皇土ノ防衛ヲ強化ス」の命令が出され、7月にサイパン・テニアンが陥落すると、日本各地で本土決戦の準備がすすめられました。 |