■解説文
比謝矼には、古くから国頭(本島北部)と那覇を往来する山原船(やんばるせん)が接岸する比謝港がありました。そこには徳之島や沖永良部などから運ばれてくる牛の陸揚げ場もあり、牛市が開かれ、比謝矼集落では商業が発達していきました。 1911年に嘉手納製糖工場が竣工されると、那覇から嘉手納間の道が改修され、荷馬車の往来が流通の要となりました。その頃から嘉手納に近い比謝矼では、馬具屋や鍛冶屋、料亭、旅館、生活雑貨店などが増え、1922年に那覇から嘉手納間に鉄道が敷設されると、一大商業地を形成しました。 |