■解説文
読谷村(当時:読谷山村)は、古くからサトウキビとサツマイモの一大産地でした。サトウキビでは、病害虫に強く多収量の「読谷山種」を作りだし、サツマイモも品種改良した「佐久川」や「暗川」などを生みだすなど、農業では進取の気質を持つ村でした。村民の現金収入の多くは、農作物に支えられていました。 また、農業のかたわら、長浜・瀬名波・宇座・渡慶次・儀間・都屋・楚辺・渡具知の8集落では漁業がおこなわれており、明治期後半には、漁業組合も結成され始めました。特に宇座は、鰹漁が盛んな村として知られていました。 |