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常設展示室

第1展示室:読谷村と沖縄戦

第2展示室:抑圧された占領下の時代

第3展示室:基地の中のむらづくり

第4展示室:基地の中に打ち込んだ文化のくさび

第5展示室:平和村づくりの推進

第6展示室:21世紀グランドデザイン

広く

深く

テーマ1:深く −琉球処分−

テーマ2:深く −帝国主義の展開−

テーマ3:深く −第一次世界大戦と日本の情勢−

テーマ4:深く −アジア・太平洋戦争への道−

テーマ5:深く −第二次世界大戦−

 

5.ソテツ地獄

■解説文

 第一次世界大戦の戦後恐慌にはじまる不況は、全国におよびましたが、農産物の価格の暴落は、とくに農村社会に大きな打撃を与えました。長期不況の影響は沖縄においても深刻で、生産基盤の弱い県経済は壊滅的な状況におかれました。県民の生活は困窮し税の滞納や教員・吏員の給料の遅配と不払い、銀行の統廃合、出稼ぎ・移民の増加、欠食・欠席児童がふえ、子・女子の売買もおこなわれました。食べる物がなくなった家では、飢えをしのぐため毒性の強いソテツまでも食べている窮状が『沖縄朝日新聞』に掲載され「ソテツ地獄」として内外のジャーナリズムに伝えられました。一家が同じ食物を口にするため、毒にあたると一家全滅になり、その悲惨さが人々の心に深くしみこんだのです。
 恐慌は民衆を困窮に追込みながら、経済においては近代的に再編されていきました。製糖工場は近代化され、農村では階層分化をより一層顕著にし、地主はより多くの土地を持つようになりました。その一方で出稼ぎ・移民をする人々も増え、労働市場は拡大され県民も県外・海外に移住し、さまざまな社会運動や思想も流入することになりました。

■写真解説

ソテツ

国税の滞納

砂糖相場の推移

 

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更新日:2008年3月18日