■解説文
1902年に日本とイギリスが締結した同盟条約。以後第一次、第二次、第三次と継続更新され20年に及びました強大なロシア軍を牽制し、イギリスが中国に対しての、日本が朝鮮・中国に対しての利権擁護のため結んだ相互援助協約。 1905年改定され防御を旨とした同盟から攻守同盟にすすみ、有効期間を5年から10年へ延長、適用範囲を拡大し、インドも含めました。東アジア及びインド地域の平和の確保、領土権の維持など日英両国の利益を守ろうとしました。極東における国際関係は対立が続き、日英同盟も1911年に再改定されました。日本が第一次世界大戦に参戦したのもこの条約が結ばれていたからです。 太平洋方面における権利を尊重することを確認した日英米仏の4か国条約の発効によって、1922年日英同盟は廃棄されました。 |