■解説文
1955(昭和30)年9月、石川市に住む永山由美子ちゃん(6歳)が嘉手納海岸で遺体となって発見されました。発見当時、由美子ちゃんは下着一枚で仰向けに捨てられ、降り続く激しい雨でずぶ濡れでした。暴行・殺害として米軍と沖縄県警が協力して捜査し、事件発生の2日後、嘉手納基地第22高射砲大隊第2中隊所属のアイザック・J・ハート軍曹(当時31歳)が逮捕されました。 島ぐるみ闘争が高まっていたこともあり、事件に対して激しい抗議運動が起こり、各地で抗議集会が開かれました。米兵は軍法裁判で死刑の判決を受けましたが、実際は米国に帰還し、責任の所在はうやむやになっています。 |