子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)のお知らせ

更新日:2023年04月24日

子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)定期予防接種の積極的勧奨の再開について

平成25年度から積極的勧奨を差し控えておりましたが、令和3年11月26日付厚生労働省通知を受け、令和4年度より積極的勧奨を再開しました。

対象となる方およびご家族さまは、下記の厚生労働省作成のリーフレットをお読みいただき、ワクチン接種による効果と副反応のリスクを十分にご理解いただいた上で接種についてご判断いただきますようお願いします。

子宮頸がんとは

子宮頸がんは、子宮の入り口(子宮頸部)に発生する悪性腫瘍です。日本では、毎年約11,000人が子宮頸がんを発症し、毎年約2,900人の女性が亡くなっています。最近は特に、若い年齢層での発症者が増えてきており、20歳代から30歳代までに毎年1,000人の女性が、子宮頸がんの治療で子宮を失っています。
子宮頸がんは、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が原因です。HPVは性交渉により感染し、多くの女性が一生に一度は感染すると言われる、ごくありふれたウイルスです。通常はウイルスに感染しても、異物を排除する免疫機能により排除されますが、ウイルスが排除されずに長期間感染が続く場合があり、数年かけてゆっくりとごく一部の細胞ががん化する事があります。
性交渉を経験する年頃になれば、男女を問わず、多くの人々がHPVに感染します。そのため、子宮頸がんを予防するためにはHPVに感染する前にワクチン接種する必要があります。子宮頸がんのなかには、ワクチンで防げない型のウイルスもあります。そのため、20歳を過ぎたら2年に1度は、子宮頸がん検診(子宮頸部細胞診)を受けることが勧められています。子宮頸がんは、早期に発見すれば比較的治療しやすく予後のよいがんです。

HPV感染から子宮頸がん発症までの経過の説明図

HPVワクチンの定期接種について

対象者

読谷村に住所がある中学1年生~高校1年生相当の女子 (注意)13歳未満の方が受ける場合は保護者の同伴が必要です。

接種期間

小学校6年生の4月1日から高校1年生相当になる年度の3月31日まで
(注意)標準的な接種年齢は中学1年生

HPVワクチンのキャッチアップ接種について

HPV(子宮頸がん予防)ワクチンの積極的勧奨の差控えにより接種機会を逃した人に対して、公平な接種機会を確保する観点から、時限的に従来の定期接種の対象年齢を超えて接種を行うこと(「キャッチアップ接種」という。)になりました。

厚生労働省のホームページは以下のリンクをご覧ください。

対象者

読谷村に住所がある1997年(平成9年)4月2日から2006年(平成18年)4月1日までの間に生まれた女性のうち、小学校6年から高校1年の頃にHPVワクチン接種の機会を逃した方。

(注意)令和5年度は平成18年度生まれ、令和6年度は平成19年度生まれが加わります。

キャッチアップ接種の対象者に対して個別通知(予診票)を送付しています。ただし、任意接種で受けた場合や接種完了後に転居した等により、読谷村で予防接種歴を確認できない場合、対象者から除外することが困難なため個別通知が届きます。すでに接種している人は対象外です。必ず、母子健康手帳で接種歴を確認してください。

接種期間

令和7年3月31日までの3年間

自費で接種した方への償還払いについて

子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の積極的勧奨の差控えにより定期接種の機会を逃した女性が、定期接種の対象年齢を過ぎて子宮頸がん予防ワクチンを自費で接種した場合に、費用の償還払い(払戻し)が受けられます。

接種方法等

現在日本において公費で受けられるHPVワクチンは、防ぐことができるHPVの種類(型)によって、2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード)の3種類があります。

一定の間隔をあけて、同じワクチンを合計2回または3回接種します。接種するワクチンや年齢によって、接種のタイミングや回数が異なります。どのワクチンを接種するかは、接種する医療機関に相談してください。

  • 2価ワクチン(サーバリックス)は、1回目の接種を行った1か月後に2回目を、6か月後に3回目の接種を行います。(合計3回)
  • 4価ワクチン(ガーダシル)は、1回目の接種を行った2か月後に2回目を、6か月後に3回目の接種を行います。(合計3回)
  • 9価ワクチン(シルガード)は、1回目の接種を行う年齢によって接種回数が異なります。
    1回目の接種を15歳になるまでに受ける場合、1回目の接種を行った6か月後に2回目の接種を行います。(合計2回)
    1回目の接種を15歳になってから受ける場合、1回目の接種を行った2か月後に2回目を、6か月後に3回目の接種を行います。(合計3回)

実施医療機関

接種を希望される医療機関へ、電話でご予約ください

費用

無料

接種に必要なもの

  1. HPVワクチン予診票
  2. 母子健康手帳または予防接種記録証明(健康推進課で発行)
  3. 本人確認書類(健康保険証等)

副反応について

2価ワクチン(サーバリックス)の副反応の症状と発生頻度
発生頻度 【サーバリックス】
50%以上 注射部位の痛み・発赤・腫れ、疲労
10%~50%未満 かゆみ、腹痛、筋痛、関節痛、頭痛など
1%~10%未満 じんましん、めまい、発熱など
1%未満 注射部位の知覚異常、しびれ感、全身の脱力
頻度不明 手足の痛み、失神、リンパ節の炎症など
4価ワクチン(ガーダシル)の副反応の症状と発生頻度
発生頻度 【ガーダシル】
50%以上 注射部位の痛み
10%~50%未満 紅斑(こうはん)、腫れ
1%~10%未満 頭痛、注射部位のかゆみ、発熱
1%未満 下痢、腹痛、手足の痛み、筋肉のこわばり、注射部位の硬結・出血・不快感、倦怠感など
頻度不明 失神、嘔吐、関節痛、筋肉痛、疲労など
9価ワクチン(シルガード)の副反応の症状と発生頻度
発生頻度 【シルガード】
50%以上 注射部位の痛み
10%~50%未満 注射部位の腫れ・紅斑(こうはん)、頭痛
1%~10%未満 浮動性めまい、悪心、下痢、注射部位のかゆみ・内出血、発熱、疲労など
1%未満 嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、注射部位の出血・血腫・硬結、倦怠感など
頻度不明 しびれ感、失神、手足の痛みなど

(補足)この表は厚生労働省作成リーフレット「小学校6年生~高校1年相当の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(詳細版(令和5年3月))」の5ページを参考に作成しています。

まれですが、重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)が起こることがあります。このような症状が疑われた場合は、医師にご相談ください。

  • 重いアレルギー症状:呼吸困難やじんましん等(アナフィラキシー)
  • 神経系の症状:手足の力が入りにくい(ギラン・バレー症候群)、頭痛・嘔吐・意識低下(急性散在性脳脊髄炎(ADEM))等

子宮頸がん予防ワクチンに関する相談先一覧

接種後に健康に異常があるとき

  • HPVワクチンの接種を受け、持続的な痛み(頭痛・筋肉痛・関節痛など)やしびれ、脱力、手足の不随意運動など、気になる症状が出たときは、まずは、接種を受けた医師・かかりつけ医にご相談ください。
  • 子宮頸がん予防ワクチン接種後に生じた症状の診療に係る沖縄県での協力医療機関は『琉球大学病院(麻酔科)』となります。接種医、かかりつけ医より紹介された方の受け入れを行っています。

不安や疑問があるとき、困ったことがあるとき

  • 医療、救済等に関すること
    保健医療部ワクチン接種等戦略課予防班 電話 098-866-2013
  • 学校生活に関すること
    教育庁保健体育課健康体育班 電話 098-866-2726

HPVワクチンを含む予防接種など、その他感染症全般についての相談

厚生労働省(感染症・予防接種相談窓口) 電話 050-3818-2242 受付時間:平日9時~17時(土曜日、日曜日、祝日、年始年末は除く)

お問い合わせ

読谷村役場 健康推進課:098-982-9211

この記事に関するお問い合わせ先

健康推進課
〒904-0392 沖縄県中頭郡読谷村字座喜味2901番地

電話番号:098-982-9211

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