救命に必要な応急手当の基礎実技

更新日:2023年04月26日

1.意識の確認

片方の手を額に当て、もう一方の手で肩を軽くたたきながら「大丈夫ですか」または「もしもし」と呼びかけ、反応があるかないかをみる。

倒れている人の額に手を当て、顔を近づけながら声をかけ意識があるか確認している様子のイラスト

2.助けを呼ぶ

意識がなければ大きな声で「だれか救急車を呼んで」と助けを求める。

倒れてるの人のそばで、近くにいる人に「だれか救急車を呼んで」と応援を求めているイラスト

↑協力者が来たら、119番へ通報し、救急車を要請してもらおう。

3.口の中を調べる

  1. 親指と人差し指を図のように交差させて、親指を上の歯に人差指を下の歯に当て、口をあける。
  2. 異物(食物、吐物、血液など)がないか口の奥までよく見る。
倒れている人の口を開き、口やのどに異物が詰まっていないかを確認してるイラスト

4.異物の除去 (指方式)

  1. 傷病者の顔を横に向ける。
  2. 指にハンカチかガーゼ等を巻きつけ、異物をかき出す。
  3. 血液やだ液など液体の場合は、口の中をよく拭き取る。
上段画像:異物を指でかき出すために、指にハンカチを巻く方法を説明したイラスト。下段画像:倒れている人の顔を横に向けて口の異物を指でかき出しているイラスト
  • 指にガーゼ等を巻きつける。
  • 異物をかき出す。その時、指で異物を口の奥に押し込まないように注意する。

5.気道の確保

片手を額に当て、もう一方の手の人差し指と中指の2本を顎先に当て、これを持ち上げ、軌道を確保する。

片方の手で仰向けに倒れている人の額を押さえ、もう片方の手で顎を引き上げて気道を確保しているイラスト

6.呼吸の確保

  1. 軌道を確保した状態で自分の顔を傷病者の胸部側に向ける。
  2. 頬を傷病者の口・鼻に近づけ呼吸の音を確認するとともに自分の頬に傷病者の吐く息を感じとる。
  3. 胸腹部を注視し、胸や腹部の上下の動きを見る。
気道を確保した状態で、倒れている人の口元に耳を近づけ息をしているかを確認しているイラスト

7.昏睡体位 (呼吸がなければ8番へ進む)

意識はないが呼吸をしていたら、吐物等による窒息を防ぐため、傷病者を即臥位(横向き)とし、下顎を前に出し、上側の肘と膝を軽く曲げる。

呼吸があり、意識がない倒れている人の安全を確保するための姿勢「昏睡体位(即臥位)」を表したイラスト

↑昏睡体位(即臥位)のとらせ方

8.人工呼吸の開始

  1. 呼吸がなければ人工呼吸を開始する。
  2. 軌道を確保したまま、額に当てた親指と人差指で鼻をつまむ。
左画像:人工呼吸前の気道確保のイラスト。右画像:気道確保状態のまま、仰向けに倒れている人の人口呼吸を施しているイラスト

9.脈拍の確認

  1. 顎先を引き上げている指(人差指と中指の2本)をのどぼとけに当てる。
  2. 指を横にずらして、指先を頸のわきのくぼみの部分に当てる。
  3. 静かに5秒間、脈拍を調べる。
顎を引き上げて、首の動脈で脈拍を確認しているイラスト

10.心臓マッサージの方法

脈拍を5秒間観察しても、脈拍が触れないときはただちに心臓マッサージを行う。

圧迫位置の確認の仕方

  1. 胸部の側方の肋骨の縁に、人差指と中指の2本の指を置く。
  2. 2本の指を助骨の縁に沿って剣状突起と助骨縁で作られている切痕に達するまで、中央に移動させる。
  3. さらに中指を切痕まで進めると、人差指は胸骨の上に置かれた状態になる。
  4. この人差指の置かれた胸骨の頭側の部分が圧迫部位となる。
  5. 胸骨の真ん中の位置に、もう一方の手の付け根を当てる。
心臓付近の人体の構造から心臓マッサージを開始するまでの確認事項と実際の心臓マッサージの方法を解説する7枚のイラスト

↑他方の手をその手の上に重ねる。↑肘をまっすぐに伸ばし胸を3.5~5センチメートル圧迫する。

ニライ消防発行「応急手当を覚えましょう」のチラシ

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