村長あいさつ

更新日:2023年04月03日

いちゅいゆんたんざ 鳳のごとく

はいさい ぐすーよー ちゅーうがなびら

“いちゅいゆんたんざ”とはウチナーグチ(沖縄方言)で「勢いのある読谷村」という意味です。我が村をワンフレーズで示す名称で、本村はまさに多くの宝に囲まれ、ポテンシャルに満ちあふれた村であります。

読谷村は、沖縄本島中部の西海岸に位置し、東シナ海にカギ状に突き出た半島で、東には読谷山岳を頂点とした緑の山並が連なり、比謝川・長田川・長浜川が流れています。西はエメラルドグリーンに輝くサンゴ礁池(イノー)に囲まれ、大波が打ち寄せる残波岬や自然海岸が連なる風光明媚な海岸線が続きます。
さらには、世界遺産に登録された座喜味城跡を始め、喜名番所や沖縄の歌・三線ゆかりの地、赤犬子宮など古からの歴史をたどることができます。

このように、多くの自然や歴史が織りなす地域ですが、去る大戦では米軍の上陸地点となり村土のほとんどが焦土と化し、戦後は村域のほとんどが米軍基地に接収されておりました。このような苦難な歴史を経ながら、村民の英知と努力を積み重ねながら、村土の回復や伝統文化の復興という成果として実を結び、今日の発展の姿を見たものであります。

その発展には、昔から息づくアイデンティティがあり、その証として、棒術や舞踊、獅子舞、組踊等各地に伝統芸能と読谷山花織及びやちむん等の伝統工芸品が継承されています。
これらの歴史、風土、伝統文化は村民の誇りであり、むらづくりを行うパワーの源泉となっています。

また本村では人口41,400人余りの住民が生活しており、2014(平成26)年1月1日には「日本一人口の多い村」となりました。
「村」という呼び方には、人々の顔が見え協力し合う響きがあります。そうした「日本一人口の多い村」としての、親睦感や居心地のよさの発信力があります。

時代の変遷ともに、目まぐるしく変容する時代に、将来に向け自立の精神を育み、共にむらづくりを享受する「むらづくりの基本方向」として、平成30年度から

ゆたさある風(フン)水(シ) 優(マサ)る肝心(チムグクル)
咲き誇る(サチフクル)文化(ハナ)ど(ドゥ) 想(ウム)い合(アワ)ち

という目標を掲げ、豊かな自然、風土、歴史、文化を大事にしながら、村民が心を一つにして、21世紀の夢あるむらづくりに邁進しているところであります。

いっぺー にふぇーでーびる

読谷村長 石嶺傳實