喜屋武ミー小(ちゃんみーぐわー)はやせて、とても小柄な男でした。
喜屋武ミー小(ちゃんみーぐわー)は馬車引きの仕事をしていましたが、駅の荷物集積所はとても混雑していたので、小柄な喜屋武ミー小(ちゃんみーぐわー)は荷物を取りに行っても、いつも後回しにされて、みんなから馬鹿にされていました。
怒った喜屋武ミー小(ちゃんみーぐわー)は離れた場所にある自分の馬車に、棒に突き刺した荷物を投げて積みました。その姿を見た周囲の人たちは大変驚きました。それからは皆も一目おくようになりました。
喜屋武ミー小(ちゃんみーぐわー)は、屋良(やら)の林堂の娘に空手を教えていて、その娘といい仲になったのですが、親たちは、娘が稽古をするときに怪我させられるかもしれないと反対しました。そこで親たちは屋良(やら)の若者たちに頼んで、喜屋武ミー小(ちゃんみーぐわー)を懲らしめようとしましたが、喜屋武ミー小(ちゃんみーぐわー)は若者たちが太刀打ちできないほどの武人で、その力は大変なものでした。
その後、喜屋武ミー小(ちゃんみーぐわー)は林堂の娘と夫婦になったということです。