Kajimai - Yomitanson Gallery

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王府を離れて眠る王国の立役者

尚巴志王之墓

ガジュマルに抱かれてひっそりと佇む一基の古い墓。傍らの石碑には1429年に沖縄を初めて統一し、琉球王国の元を築いた尚巴志 (しょうはし)王と、尚忠(しょうちゅう)王、尚思達(しょうしたつ)王の三代の王の名が刻まれている。琉球王国の立役者が王府・首里から遠く離れて眠っているのは、1469年、金丸(後の尚円王〈しょうえんおう〉)擁立の政変で、王族は祖先の遺骨をたずさえ各地に遁走したためといわれている。