Kajimai - Yomitanson Gallery

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貝の道の起点

渡具知木綿原遺跡

遺跡の前の海はサンゴ礁が発達し、豊富な魚介類がとれるイノー(礁池)となっている。今から約2200年前の人々も、この豊かな海で暮らしの糧を得たのだろう。渡具知木綿原遺跡は腕輪の材料であるゴホウラ貝の産地として名高い。ゴホウラ貝製の腕輪は白く輝き、弥生時代の九州では権威の象徴として使われていた。当時、沖縄産のゴホウラ貝が九州に多量に運ばれていたことが分かっており、その海上交易ルートは貝の道と呼ばれている。渡具知木綿原遺跡はその起点でもあったのだ。